藤原純友の乱と日振島の財宝伝説 blog

天慶年代 東の平将門の乱とほぼ同時期 時の律令国家に反逆し瀬戸内海・豊後水道で乱を起こした藤原純友の歴史とその財宝伝説を研究しています。最近、藤原純友の根拠地といわれた愛媛県宇和島市沖合いに浮かぶ日振島で新たにいろいろなことがわかってきました。純友の歴史研究をたどりながら、純友の財宝伝説に迫っていきます。

2014-10-15から1日間の記事一覧

釜島・櫃石島(ひついしじま)の財宝伝説は純友のもの?

前回、楽音寺縁起の物語が史実を記載したものではないことは、特に登場人物の藤原倫実という人物の存在が史実としてなく、さらに純友自身が備前釜島で表舞台に立って戦闘し、そこで死去したことが事実でないということから、この縁起が創作された物語である…

「予章記」・「楽音寺縁起」にある備前釜島の純友

「予章記」とは、中世伊予国(現愛媛県)の中予・東予を中心とした在地支配の豪族 河野氏 の由来や来歴を記録した家譜(一家の系譜を書き記した書物)で、十五世紀に河野氏により作られたものと考えられおり、ここの記載において、河野氏が古代の越智一族の…

藤原純友財宝伝説 釜島・櫃石島(ひついしじま)説

さて、今回から藤原純友財宝伝説について日振島以外の場所で同じように伝説が残っているところがあるので、その地についての検証を述べていきたい。 純友の財宝を探す上で、日振島以外の場所の信憑性についてはどうであろうか? 日振島以外で純友の財宝伝説…